女性の視点の防災対策として、液体ミルクの備蓄を訴え続け実現することができました。私は日本で液体ミルクの製造・販売が解禁になる前から、液体ミルクの備蓄を訴えてきました。それは、2016年震度7を観測した熊本地震が発災した際、フィンランドから救援物資として届けられた液体ミルクの存在を知ったからです。
これをきっかけにして公明党の国会議員は、日本での製造・販売の解禁に向けて動き出しました。日本での製造・販売が待たれる中、東京都は流通大手と災害時の協定を結び2018年の北海道地震の際には、道の要請に応じて、フィンランド製の液体ミルクを調達し送りました。しかし、国産品が流通していないことによる誤解から使用はごく一部となってしまいました。
こうした背景の中で、日本で解禁された場合には杉並区で備蓄をして欲しい。そして、備蓄していて消費期限が近くなった液体ミルクを保育園や保健所での健診の際などに配布をして、液体ミルクの周知にも努めて欲しいと求めていました。
2019年春、漸く日本での製造・販売が解禁となり、杉並区での液体ミルクの備蓄が実現しました。
杉並区役所のサーバー室(常時クーラーが効いているため)、4か所の防災倉庫に冷蔵庫を設置し備蓄していただいています。
避難生活による緊張感、ストレスからホルモンのバランスを崩し、母乳がでなくなってしまうことがあります。粉ミルクは計量し、お湯を沸かし、人肌に冷ましと手間がかかりますが、液体ミルクはそうした手間暇をかけることなくスムーズに授乳ができます。