山本ひろ子が今後力を入れていきたい政策をご紹介していきます。

まずは子育て政策から。

  • 就労の有無によらない保育枠の確保
  • 子育て応援券と母子手帳のデジタル化
  • 発達障害児と親のサポート事業拡充(ペアレントトレーニング、ピアサポートなど)
  • 医療的ケア児、障害児の居場所の充実と社会参加の促進
  • 不登校児童・生徒への教育機会の確保
  • 子どもの権利擁護の推進

本日は4つ目の「医療的ケア児、障害児の居場所の充実と社会参加の促進」についてです。

医療的ケア児の増加

医療的ケア児とは、医学の進歩を背景として、日常的に人工呼吸器の使用やたんの吸引、胃ろう等の医療ケアが常時必須な状態で産まれても、生存出来るようになった子供たちです。全国で約19,000人とされ10年間で2倍に増えています。

医療的ケア児・肢体不自由児の学童保育受入れ

2021年1月、医療的ケア児の保護者の方々からこんなご要望をいただきました。

「杉並区は障がい児保育園ヘレンを開設していただき、また、児童発達支援事業所の利用で就学前までは就労できるようになりました。しかし、就学後の放課後の居場所となる放課後等デイサービスは不足しており毎日の利用ができません。また、本来児童の養育の場であり、親の就労のための施設ではないため、預かり時間が短く就労を継続することできなくなります。学童保育で受け入れていただきたいです。」

当時、杉並区は保育待機児童を解消して4年目を迎えようとしていました。しかし、そんなことで喜んでいる場合ではなく、早急に手を打たなければ!と区長に直談判する場を持たせていただきました。子ども家庭部長、関連する所管課長にもご同席いただき、保護者の方々の生の声を届けることができました。私も議会質問を行い、区側もこの課題を重く受けとめていただきました。前区長のリーダーシップで、翌年から学童保育での受け入れを実現することができました。

医療的ケア児・肢体不自由児の居場所の充実と社会参加へ

医療的ケア児・肢体不自由児を養育する放課後等デイサービスに伺い実態調査を行いました。事業者の方から、「家庭とこの場所だけではなく、様々な出会いにより可能性を拡げてあげたい。また、事業の運営は単独では赤字経営で厳しい。」という状況を伺いました。

事業者の善意で賄われているようでは事業が拡がるはずはありません。私はこの声を届けるとともに、子ども家庭部と保健福祉部に跨るこの課題解決に向けてプロジェクトチームを立ち上げ、先ずは実態調査を行い、医ケア児と・肢体不自由児の今後の居場所についてのグランドデザインを描いて取組んでいくことを議会で提案しました。子ども家庭部長から力強い答弁をいただくことができました。

また、障害理解を拡げるためには交流することが何よりであります。障害の有無に関わらず、地域の子どもたちが地域の施設で交流できるよう、多世代交流の場コミュニティふらっとを活用したイベントの開催等を提案しました。現在検討中です。

今後はさらに、最新のテクノロジーを活用し自宅に居ながら就労や社会参加が可能となる仕組みを今後進めてまいります。