今回の選挙で初めて街宣車を使用しました!
選挙が終わり、漸く静かな日常が戻って来たでしょうか。選挙期間中は大変にお騒がせをいたしました。杉並区は今回も69名と多くの立候補があり、特に高円寺・阿佐谷地域は候補者が乱立するためその騒がしさはより一層であったと思います。誠に申し訳ございませんでした。また、ご理解とご協力、誠に有難うございました。
私は、これまで3回の選挙で街宣車は使用せず、自転車で遊説を行ってきました。自転車を漕ぎながらポータブルマイクで実績と名前を訴え、辻々に立ち街頭演説をするスタイルです。
初出馬は12年前の4月、東日本大震災が発災した翌月が選挙でした。当時、被災地ではガソリンが足りないのに選挙なんかやっている場合ではない!といった声がありました。また、街宣車は煩いだけでマイナスという考えから街宣車を使用しないスタイルを続けてきました。しかし、支援者や友人などから「街宣車が来たら手を振りたかったのに回ってこなかった。遊説の声が聞こえなかった。」等のご意見も寄せられていました。スタッフと4回目の選挙をどう戦うか考える中で、今回は以下の考えのもと街宣車を使用することに決めていただきました。
・1週間自転車と徒歩のみでは、歳を重ねた分体力的に心配である
・基本はこれまでの自転車・徒歩遊説を中心に遊説を行う
・私の地域は道幅が狭く一方通行も多いため、幹線道路を中心に回す(公明党は独自に地域割を決めています)
このお陰で、体力的には最後まで元気に遊説を行うことが出来ました!
うぐいす嬢の経験は今に生きている!
私は23歳の時に、杉並区議会議員選挙のうぐいす嬢として活動した経験があります。仕事を終えてから週2~3回、3カ月間程遊説の指導を受けました。その指導の中では、家の中の様子を想像をして声を発することを教えていただきました。「夜の時分には『お夕食時、一家団らんのところ、またお仕事を終えおくつろぎのところを夜分にお騒がせをして大変に申し訳ございません。』と家の中の方へ話しかけるように!また、昼の時分にはお昼寝中のお子さんや病気療養中、介護されている方がいらっしゃるかもしれないと想像力を働かせ、煩い!と思われ票を失うことがないように、労りと優しさを大切に声で票を取るのです!」と叩き込まれました。
また、「ご声援や手を振ってくださる方は絶対に見逃してはいけない!360度、マンションの上の階、お店の中までも見渡して、必ずご声援に応えること!」と教えていただきました。今回、商店街を歩いて遊説しているときに上を見上げると、4階の窓から手を振ってくださる方がいました。また、自転車で遊説をしていると多くの方が近寄って声をかけてくださいました。こうした交流がとても楽しく笑顔で遊説を行うことが出来ました。
当時、私が街宣車に乗車している時間帯に遊説を聞いてくださった方から、素晴らしい遊説だったと感想をいただいたことがありました。今回は「他の候補の街宣車だとお昼寝中の赤ちゃんが起きてしまうのに、山本さんの時は起きなかったんですよ!」と連絡をくださる方もいました。
今回、国会議員や松葉都議会議員が応援演説にきてくださり、高円寺駅前ロータリーで街頭演説を行ったときは街宣車の拡声器からお訴えをさせていただき音量をとても気にしていました。選挙が終わってから駅周辺の店舗にご挨拶に行くと「その場には行かなかったけれど、山本さんの声はお店の中にもよく聞こえていましたよ。他の候補はギャンギャン煩くて聞きにくかったけれど、とても聞きやすかったですよ。」と言ってくださりホッとしました。
他の候補の演説を聞いていて、聞き取りにくかったり耳を覆いたくなるような声もありました。話の内容以前に聞いていて違和感のある声に耳を傾けたいとは思いません。迷惑にならないようにとの思いで発していた声が聴きにくい声ではなかったのなら、あの時の経験は今も生きているのかなと思うことが出来ました。
今後の選挙の戦い方を考えています!
今回、私が街宣車に乗車しない間は、スタッフの方に録音していただいた声を流していました。しかしそれでは、ご声援にお応えすることはできません。また、臨場感のない遊説になってしまうのではないかと気にしていました。そんな中、選挙事務所のお手伝いに入ってくれていた長女が、できる限り街宣車に乗車し、ご声援に応えてくれることになりました。注意点を伝えると、「煩いと思われる声は出したくないから」と言っていましたので安心していました。
そのように気を付けていたつもりでしたが、一件苦情のメールが寄せられました。また選挙が終わってから数日後に「夜、家の近くを通った街宣車の声で、寝ていた子どもが起こされた。」と電話が入りました。私が街宣車を回す地域ではなかったため、その街宣車が私のものではないと誤解は解けて良かったのですが「ホームページで候補者をいくらでも調べられる時代に、街宣車を回す意味が分からない。時代錯誤ではないか。何故街宣車を走らせるのですか。」と尋ねられました。「大勢いる候補者の中で印象に残るように、駅頭に立ち、ビラを配ると同様に、名前を知っていただき、どんな候補者なのかホームページを見ていただき、選んでいただきたいたいという思いからです。」とお応えしました。
そして、これまで煩く感じられないように気を付けてきた私の選挙スタイルをお伝えし、今後の選挙スタイルを考えるきっかけを与えていただけたこと、連絡をいただいたことにお礼をしました。その1本の電話から今後どのように戦うかを考えています。
ホームページを刷新しSNSに取組んだ選挙戦を終えて
選挙の戦いにおいて、これまでの私は直接人に会って対話することに重きを置いてきました。その考えは今も変わりありません。また、公明党は浮動票は入らない政党であり、人脈戦で会えた分しか票にならないとの考えでありました。限られた時間の中で、どれだけ多くの人に会い信頼を得ることが出来るかということに注力してきたのです。しかし、そこには限界があります。また、これまではそれで当選できたとしても、投票率ととも当選ラインが上がった場合、そこに食い込むことは厳しくなります。
先の衆議院選挙、区長選挙と投票率がアップしていたことから、今回の統一地方選挙も間違いなく投票率は上がると予測していましたが、まさにその通りになり当選ラインは前回より約300票も上がりました。
2013年にインターネットによる選挙運動が可能となってから、投票行動に候補者のホームページやSNSを見て判断しているという傾向が高まっていました。そのような中で、支持者の方から「公明党のホームページ、SNS発信は他党に比べて遅れている。応援したいと思えるような発信をして欲しい。」と厳しくも有難いお声を寄せていただきました。私のこれまでの考えを払拭して、苦手なSNSを駆使して取組もう!と昨年の夏に一大決心し準備を始めました。
その中でも一番に手を入れなければならなかったのが、ホームページです。プロの力をお借りしてホームページを刷新しました。
言われるがままに原稿を作成すると、プロフィール、実績、政策を分かりやすく纏めてくださり、素晴らしいホームページに仕上げていただくことが出来ました。12年間の棚卸をしたようなすっきりとした気持ちになり、これまで積み上げてきた実績が見える化され大きな自信となりました。今までの見て欲しくないホームページから「ぜひご覧ください!」と自らアピールできるように気持ちが変化していきました。先の電話をいただいた時、ホームページを刷新していて本当に良かった!と心から思いました。
更には、これまで重要視してこなかったSNSでも人と交流できることも分かってきました。そして、その楽しさを少しづつ感じられるようになってきました。毎日コンスタントに発信するまでには至っておりませんが、皆さんにお届けしたい情報を分かりやすく発信していきたいと思います。また、区の計画や自身の政策や考えを発信し、ご意見やご要望をいただきながら共により良い杉並区を作っていけるような発信を心がけていきます。
これまで対面のみを重要視していた私でしたが、それと同様に今まで触れることのできなかった方々とSNSを通して交流することも大切にしていきたいと考えています。