【子育て政策】発達障害児と親のサポートについて

山本ひろ子が今後力を入れていきたい政策をご紹介していきます。

まずは子育て政策から。

  • 就労の有無によらない保育枠の確保
  • 子育て応援券と母子手帳のデジタル化
  • 発達障害児と親のサポート事業拡充(ペアレントトレーニング、ピアサポートなど)
  • 医療的ケア児、障害児の居場所の充実と社会参加の促進
  • 不登校児童・生徒への教育機会の確保
  • 子どもの権利擁護の推進

本日は3つ目の「発達障害児と親のサポート事業拡充」についてです。

目次

わが子が発達障害とわかるまで

長女は生まれた時から手足を良く動かしている多動な赤ちゃんでした。そのうち羽が生えて、家の中を飛び回るのではないか!とよく主人と話していました。おもちゃや絵本など興味のないものには一切振り向かず、本の背表紙を破く音、カセットテープのテープを引っ張る音、壁を叩く音など、音の刺激を求めて遊んでいるように感じました。耳が良い子だと感じたのは、自転車に乗せて外出した時。声をかけても反応がないのに、耳を澄ませば微かに聞こえるような音を聞き分けて反応していることが重なったのです。

日中は興味が次から次へと移り変わり、何か生き急いでいるように感じていました。夜は寝かしつけようにもエネルギーが切れるまで2~3時間家の中を走り回らないと寝ない。それでも初めての子育てで、子どもってこんなもの!?と思っていました。

第二子(長男)が2歳半を過ぎた頃から、長女と長男では何かが明らかに違う!と思い始めました。興味があれば人の読んでいる本を取り上げてしまうなど、突発的な行動が目立ち、年齢には相応しくない困った行動が多くなりました。保育園の担任からも「これができるのに、これができない」と言ったアンバランス感があることを聞かされていました。

今から20年程前、まだ発達障害という言葉がポピュラーではない頃です。主人が購入してきた本を読んだとき、当てはまることばかりでした。本に掲載されていた病院に予約を取り受診しました。検査の結果、動いて脳波の検査は上手く取れないとのことでしたが、5歳児の娘には、分野別に2歳児と10歳児の知能が見られ、発達に凸凹があるとの診断でした。説明をしてくれた医師の言葉から、私の思いを理解していただけないと感じ、その後病院に行くことはありませんでした。

小学生になると、学校から真っ直ぐ返ってこない日が続き、心配で探し回りました。興味のある方へ進んでしまうようでした。担任先生からは「いつもみんなと違う行動をしていて宇宙人のようだ」と言われました。学業成績といえば中の中くらいで勉強の心配はありませんでしたが、先生や友達とのトラブルが続いていました。

養育相談窓口でやっと出逢えた理解者

5年生になり、街でばったり会った不登校児のお母さんに休んでいる理由を尋ねると、発達障害で通級学級に通い、自費で専門教室にも通っていると知りました。話を聞くと我が子と全く同じような状況でした。

杉並区には済美教育センターに「養育相談窓口」というものがあり、絶対にそこに行った方が良いと進めてくれました。中々勇気が出せずにいましたが、予約を取り相談に行くことに。

相談員の方に娘の育てにくさや成育歴を全て話すと、「お母さん大変だったね、よく頑張ってきたね。」との言葉が。初めて私の事を分かってくれる人がいた!と安堵の涙があふれて止まりませんでした。

検査の結果、対人スキルを学ぶために通級学級に通うことになりました。経済的に専門の教室へ通わせることはできませんでしたが、済美教育センターに通い保護者としての接し方を学ばせていただきました。

20歳で知った娘の特性

今になれば、養育相談にもっと早くいけば良かったのかもしれない。もっと勉強していれば違ったアプローチができたかもしれない。多子家庭で長女に手がかけられなかったどころか、「困っている人を助けたい精神」が旺盛な娘に私が頼りすぎていたかもしれない、と反省は尽きません。

娘が自分の特性を知り、この先の生活に困らないようにと思い20歳の時、改めて受診させました。ADHDとASDを合わせ持ったグレーゾーンと診断されました。

親は「将来子どもが困らないように」と焦って先回りをしてしまいがちですが、子の成長の速度に親が合わせていかないと、親子間で要らぬトラブルを起こしてしまいます。私もその傾向にありましたが、主人や周りの方に相談して軌道修正してきました。

特性を受け入れた娘と私

娘はとても時間がかかりましたが、自分を受け入れられるようになりました。そして間違いなく一歩一歩ちゃんと成長しています。苦手な事、できないことは変わりませんが、支え合えば生きていけます。他の誰かと比べる必要なんて一つもありません。

私自身もあんなに悩んでいたのに、今では笑顔で生きていてくれることに感謝の日々です。「ありのままを丸ごと受け入れる」という事を私に教えてくれ、私の狭い考え方を変えてくれた有難い存在にかわりました。

発達障害児の親と子をサポートしたい

以上の経験から、私は発達障害児と親のサポートをしていきたいと思っています。

ペアレントトレーニング

ひとつは、親の学びの機会であるペアレントトレーニングを充実させていきます。
ペアレントトレーニングとは、保護者の方々が子どもとのより良いかかわり方を学びながら、日常の子育ての困りごとを解消し、楽しく子育てができるよう支援する保護者向けのプログラムです。

ピアサポート

ふたつめは、親の交流の場となるピアサポートの推進です。
私に済美教育センターを進めてくれた友人とは、今でもどんなことも安心して話し合えます。「育てた親じゃなきゃ分からないよね!私たち頑張ったよね!」と励まし合える存在がいることが、どれほど有難いかと思っています。このような自身の経験から、親の交流の場となるピアサポートを進めていきます。

ピアサポートとは、障害者やがん患者、アルコール依存など同じような悩みを持つ人たち同士で支えあう活動のことです。

発達障害児の養育に悩んでいる保護者の方に、「一人で悩まなくて良いよ!人を頼って!行政を頼って!」と声をかけられるよう発達障害児と親の支援を充実させていきます。

あわせて読みたい
【子育て政策】不登校児童・生徒への教育機会の確保 山本ひろ子が今後力を入れていきたい政策をご紹介していきます。 まずは子育て政策から。 就労の有無によらない保育枠の確保 子育て応援券と母子手帳のデジタル化 発達...
よかったらシェアください
  • URLをコピーしました!
目次