【高齢者政策】コミュニケーションロボを活用した高齢者見守りサービス

山本ひろ子が今後力を入れていきたい政策「高齢者編」をご紹介していきます。

  • コミュニケーションロボットを活用した高齢者見守りサービスの事業化
  • 住宅確保困難者への住宅政策の創設

本日は「コミュニケーションロボを活用した高齢者見守りサービスの事業化」についてです。

高齢者施設の人材不足

杉並区で高齢者の施設整備は、私が議員になった12年前と比べ大きく改善されました。当時は特別養護老人ホームに入りたくても1年2年待っても入れないという状況でした。しかし、10年1000床増床の目標を達成した現在、認知症グループホームや小規模多機能型居宅介護施設などの施設も整備され、施設入所に関するご相談はほぼなくなりました。

今後、更に高齢化が進んでいく中では、施設が不足するという事も考えられますが、それよりも介護人材の不足が大きな課題になってきます。すでに、介護人材が不足し、定員に空きがあっても受入れができない状が発生しています。また、在宅生活を支援する訪問介護事業者からも「人材不足のためサービスが提供できない」という声も届いています。

高齢化のピークを迎える2040年、単身の高齢者は6割、高齢化率35%と予測されています。あらゆる分野で人材不足となることは間違いありません。今こそ介護が必要になる状況を先に延ばしていくための手を打たなくてはなりません。

私は高齢者福祉に16年間携わってまいりました。特別養護老人ホーム、高齢者住宅で、介護福祉士として高齢者の方々と触れ合ってきました。この経験からコミュニケーションロボットを活用した高齢者見守りサービスに大きな期待を持ち、杉並区での実証実験を推進しました。

コミュニケーションロボットとは

利用者がロボットを通じてコミュニケーターと会話を楽しめるツールです。

  • 毎日だれかが声をかけてくれる
    (定型の声かけに加え、利用者からの話しかけにも応答してくれます。)
  • 新しい情報や話題を提供してくれる
    (近くで開催される区のイベントや体操教室への促し、時事などの情報提供)
  • 日々の些細な出来事を共有できる
    (今日あったことなどをロボットに話しかけると応答してくれる)

私はコミュニケーションロボットが、介護を必要としない健康な状態を維持する役割を担ってくれると期待を持っています。

コミュニケーターとの会話は、遠方に暮らす子や孫、ケアマネージャーなどがアプリをダウンロードすることで、共有することが出来ます。また、スマートフォンからメッセージを送ることで、会話をすることもできます。私が従事していた高齢者住宅では、毎日相談業務があり、日々の些細な出来事や昔ばなしなど伺っていましたが、コミュニケーションロボットはその役割を担うことができます。

人との繋がりと健康リスクとの関連を調べた数々の研究をまとめた報告によると、孤独・孤立はタバコの害悪に匹敵するくらいの健康リスクがあると見積もられており、孤独・孤立は、生活や生きがい、ストレスなどのプロセスの中で、最終的に健康や命に大きく関わってくることがかなり分かってきています。健康な状態の時から、ロボットを介した緩やかな見守りの中で、人と繋がり、日々会話ができる生活は、孤立・孤独からは無縁の生活となり、健康な状態を維持していくと考えます。

杉並区での実証実験の結果、モニターの半数は継続して利用したいと回答し、自己負担で利用いただいています。今後は、モデル事業実施、本格事業となるよう、全力で取組んでまいります。

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